【12月25日 Xinhua News】中国の李克強(Li Keqiang)国務院総理は24日午後、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の杜甫(Du Fu)草堂博物館で、韓国の文在寅(Moon Jae-in)大統領、日本の安倍晋三(Shinzo Abe)首相と共に中日韓協力20周年記念行事に出席した。

 中国唐代の偉大な詩人、杜甫はここに4年近く住み、240首余りの詩を創作した。

 午後3時ごろ、李克強氏は草堂で文大統領、安倍首相を出迎えた。続いて3指導者は詩史堂、柴門などを見学し、解説に真剣に耳を傾けていた。

 杜甫は中国では「詩聖」と尊称され、その詩は中国人民に今もたたえられ、影響力は国を越え、東アジアなどで広く歓迎されている。中日韓は同じ東アジア文化圏に属し、一衣帯水で、文化が通じ合っている。韓国、日本の多くの観光客が杜甫草堂を訪れ、偉大な詩人をしのんでいる。

 工部祠の前では伝統の服を着た中日韓の小学生がそれぞれ自分の国の言葉で杜甫の詩を朗唱した。3指導者は拍手し、記念写真を撮った。

 3指導者は杜甫の茅屋の旧居を訪れた。李克強氏は次のように述べた。杜甫は茅屋に住み、庶民と天下を思っていた。その詩の一句「安得広厦千万間、大庇天下寒士倶歓顔」(安ぞ得ん広厦千万間、大いに天下の寒士を庇<かば>いてともに歓顔、広い家を手に入れたら、貧しい人々を住まわせ、喜びを共にしたい)は詩人の広い懐と崇高な心情を体現している。

 3指導者は「中日韓協力20周年記念封筒」発行式に出席し、署名した。

 中日韓協力20周年記念写真展を見学した後、3指導者は一緒に1本のモクセイを植え、記念植樹を行った。

 李克強氏は中日韓の友誼を象徴するこのモクセイは必ず深く根を張り、葉を茂らせ、大きく成長するだろうと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News