【12月24日 Xinhua News】中国江西省(Jiangxi)の贛州市(Ganzhou)は23日、都内で「陽明文化」を媒介として中日文化交流の促進を目指す「知行合一 王陽明の贛州時代・陽明文化対外交流会」を開催した。

 贛州市宣伝部の彭業明(Peng Yeming)部長はあいさつで、王陽明(Wang Yangming)の思想が優れた中華伝統文化の精華の一つであり、500年以上にわたって伝承され発展する中で、対外文化交流の懸け橋になったと紹介。「陽明文化」はここ数年、中日両国の人々の友好交流の重要な紐帯(ちゅうたい)になっていると述べた。

 日本の阿南惟茂元駐中国大使は、日本の明治維新の時代に、多くの維新参加者が王陽明の思想を学び、深く影響を受けたとした上で、王陽明の思想は明治維新を後押しし、近代日本を先導する思想の一つになったと紹介。今回のイベントを通じてより多くの日本の人々が「陽明文化」の神髄を知り、贛州市に対する理解を深め、同市との文化交流が深まることに期待を示した。

 同交流会では、書籍「知行合一 王陽明の贛州時代」の出版記念式典とドキュメンタリー「知行合一 王陽明の贛州時代」の上映が行われ、関連写真展も開催された。

 王陽明(1472~1529年)は明代の著名な思想家、文学者、哲学者。贛州市は、王陽明が「立德・立功・立言」の思想を実践し、心学を形成し、「知行合一」の思想を成熟させた重要な場所。王陽明は同市にとって重要な文化的象徴になっている。(c)Xinhua News/AFPBB News