【12月24日 AFP】米政府は23日、サウジアラビア政府に批判的だったジャーナリスト、ジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏が2018年10月にトルコ・イスタンブールにあるサウジ領事館で殺害された事件で5人に死刑判決が出たことを歓迎した。

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 米国務省当局者は報道陣に対し、「本日の判決はこの恐ろしい犯罪を起こした者たちに責任を取らせる上で一つの重要なステップだ」と述べ、「(米政府は)サウジに公正で透明性のある司法プロセスを取るよう促してきた」として、「われわれは今後も一層の透明性確保と、この事件に関与した者全員に責任を取らせるよう圧力をかけていく」と語った。

 米中央情報局(CIA)と国連(UN)の特別報告者はいずれも、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)が事件に直接関与していたと結論付けているが、サウジ政府はこれを断固否定している。

 米国製武器の大口顧客でありイランと対抗する上でも重要な友好国サウジとの良好な関係を維持したいドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は、この事件でムハンマド皇太子を批判することを慎重に避けている。(c)AFP