【12月24日 AFP】サウジアラビア人ジャーナリストのジャマル・カショギ(Jamal Khashoggi)氏がトルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で殺害された事件をめぐる裁判で、同氏の息子サラー・カショギ(Salah Khashoggi)氏は23日、5人に死刑判決が言い渡されたことを歓迎し、正義がもたらされたと述べた。

 サウジ在住のサラー氏はツイッター(Twitter)で、「司法の公平性は、正義と迅速な裁判という2つの原則に基づいている」「本日、私たちジャマル・カショギの子どもたちに正義がもたらされた。われわれはサウジの司法制度をあらゆるレベルで信頼している」と投稿した。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は4月、サラー氏を含むカショギ氏の子どもたちがサウジ当局から豪邸を提供され、毎月数千ドルの金銭を受け取っていると報じた。しかしサラー氏はサウジ政府と金銭的示談はなかったとして、報道内容を否定した。

 米中央情報局(CIA)と国連(UN)の特別報告者はいずれも、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子(Crown Prince Mohammed bin Salman)が事件に直接関与していたと結論付けているが、サウジ政府は皇太子の関与を断固否定している。(c)AFP