【12月24日 AFP】ロシアがウクライナから併合したクリミア(Crimea)半島とロシア南部を結ぶ鉄道橋の開通式が23日に行われ、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が一番列車に試乗して運転室内に立つ姿を見せた。ウクライナと欧州連合(EU)は橋の開通に激しく反発している。

 鉄道橋は全長19キロで、開通によりロシア北西部サンクトペテルブルク(St. Petersburg)とクリミアの港湾都市セバストポリ(Sevastopol)を結ぶ全長2500キロの鉄道路線が誕生する。

 プーチン氏は鉄道橋を「素晴らしい」と絶賛。同氏は昨年5月に橋の車道部分が開通した際、自らトラックを運転して橋上を渡っていた。

 ウクライナ大統領府のクリミア担当局はフェイスブック(Facebook)への投稿で、鉄道橋の開通とプーチン大統領のクリミア訪問は「ロシア側によるウクライナの主権と領土保全に対するはなはだしい侵害」だと非難。EUも声明で、鉄道橋開通は「ウクライナ主権に対する新たな侵害」だと厳しく批判した。(c)AFP/Anna MALPAS