【12月23日 AFP】アフリカ中部ガボンの首都リーブルビルの港で21日夜間、海賊が船4隻を襲い、船長1人を殺害、中国人乗組員4人を拉致した。ガボン政府が翌22日、明らかにした。

 被害を受けた4隻のうち2隻は、中国系ガボン企業所有の漁船で、拉致された4人も同社の従業員。

 さらに1隻はガボン西部ポールジャンティ(Port Gentil)を拠点とする海運会社の船で、もう1隻はパナマ国旗を掲げた貨物船だった。

 セネガルからアンゴラまで約5700キロに広がるギニア湾(Gulf of Guinea)は最近、海賊による襲撃や略奪、身代金目的の拉致の最大の被害地となっている。

 国際商業会議所(ICC)の国際海事局(IMB)によると、今年1~9月に世界で起きた海上での拉致事件のうち、82%がギニア湾で発生したという。(c)AFP