【12月23日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは22日、第18節が行われ、フランク・ランパード(Frank Lampard)監督が率いるチェルシー(Chelsea)はジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が就任したトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に2-0で勝利した。

 ランパード監督とモウリーニョ監督は、かつてチェルシーで選手と指揮官としてともに過ごした間柄で、今回の対戦は両者の師弟対決と呼ばれていたが、試合は戦術面でも上回ったランパード監督に軍配が上がった。

 2部のダービー・カウンティ(Derby County)を率いていた昨シーズンも、ランパード監督は当時マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を率いていたモウリーニョ監督とリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)で対戦して勝利を収めていたが、再び恩師を上回る頭脳を証明した。

 ランパード監督が前節からチームの布陣を変更して戦術家としての手腕を見せたのに対して、モウリーニョ監督はそれに対応できず、チェルシーはウィリアン(Willian Borges da Silva)のゴールで先制すると、ハーフタイム直前のPKを再びウィリアンが決めてリードを2点に広げた。

 後半にはトッテナムの孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)がアントニオ・リュディガー(Antonio Rudiger)を蹴って退場になったこともあり、チェルシーが元指揮官の率いるトッテナムから快勝を収めた。

 リーグ戦ここ5試合で4敗を喫していたチェルシーだが、その流れに歯止めをかけて7位トッテナムとの勝ち点差を6に拡大。4位以内を争うライバルのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が同日ワトフォード(Watford FC)に敗れたこともあり、チームは幸せな気分でクリスマスを迎えられる。

 反対にトッテナムは、ファンによるリュディガーに対する人種差別や、相手GKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)を狙った物の投げ込みへの対応を強いられるとみられ、クリスマスを楽しむ気分にはとてもなれない状況に陥っている。

 会場では、観客の一人がリュディガーに向かってモンキーチャント(猿の鳴きまね)を浴びせたことで、「観客の人種差別が試合の妨げになっています」という放送が3回流れ、今季の欧州サッカーで問題となっている人種差別がまたしても試合に暗い影を投げかけた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS