【12月23日 AFP】フランスのファッションデザイナー、エマニュエル・ウンガロ(Emanuel Ungaro)氏が死去した。86歳だった。ウンガロ氏の家族が22日、AFPに明らかにした。

 家族によると、ウンガロ氏は21日、パリで亡くなった。2004年にファッション業界から引退した同氏は過去2年間、健康を悪化させていた。

 ウンガロ氏は1933年、仏南部のエクサンプロバンス(Aix-en-Province)でイタリア人移民の家庭に生まれた。6人きょうだいの2番目で、父親は仕立屋だった。22歳の若さでパリに移り、スペインのデザイナーのクリストバル・バレンシアガ(Cristobal Balenciaga)氏に師事した。その9年後の1965年に、少人数の女性従業員とともに、パリ17区にあるマクマオン通り(Avenue Mac-Mahon)に自らのファッションハウスを立ち上げた。

 独自のカラフルなスタイルを取り入れたウンガロ氏は自らを「官能のとりこ」と称し、「人は服を着るのではない、人は服の中で生きるのだ」と明言。自らの作品を工芸品とみなしていた。

 ウンガロ氏は後年、父親とバレンシアガ氏から基本を学んだと語っている。(c)AFP