【12月24日 Xinhua News】中国安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)の呉培(Wu Pei)さんは、同省無形文化遺産に指定される廬州呉氏船舶模型の伝承者。市内の工房は小型の「造船工場」のようで、大小さまざまな船舶模型が並ぶ。いずれの模型も一定の縮尺で厳格に作られており、船の帆から窓に至るすべてのパーツが精巧でリアルに作られている。

 船舶模型は中国で「船模」と呼ばれ、実物の形状や構造、色、さらには内部装飾品までも完全に再現し、一定の縮尺に基づき制作した模型を指す。制作には図面作成から材料の下準備、木材の乾燥、ほぞ穴開け、組み立て、経年変化を表現するエイジング処理など数十種類の工程が必要で、数カ月から数年間の時間がかかる。

 呉さんがこの数十年で仕上げた模型は600隻近くに上る。船舶の種類も帆船や古代の軍船、漁船、貨物船、遊覧船など古今東西の船舶70種類近くに及ぶという。(c)Xinhua News/AFPBB News