【12月22日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、同国が設定した対米交渉期限の年末が迫る中、軍幹部や国防当局者と軍事力の強化策について討議した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が22日、伝えた。

 金氏は、自身が委員長を務める党中央軍事委員会の拡大会議を開催。KCNAによると、金氏は「複雑な内外情勢について分析、説明し、(北朝鮮の)全般的武力を強化する」ための対策を討議、決定した。

 さらに、「国防事業全般を決定的に改善する上での重要な問題」と「自衛的国防力を引き続き加速的に発展させるための核心的な問題」も検討したという。

 北朝鮮と米国の非核化交渉は、今年ベトナムの首都ハノイで行われた首脳会談が合意なく終了して以来、ほとんどこう着状態にある。北朝鮮は今月、年内に米国側の譲歩がなければ、不吉な「クリスマスプレゼント」を贈ると示唆していた。(c)AFP