【12月22日 AFP】フランスの旧植民地、西アフリカのコートジボワールを訪問したエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は21日、「植民地主義は重大な過ちだった」との認識を示し、「過去のページをめくって」新たな友好関係を構築するよう促した。

 マクロン氏は実質的首都のアビジャン(Abidjan)で行った演説で、フランスが「覇権主義的な見方や、共和国(フランス)の重大な過ちであった植民地主義を象徴するものを有している」と見なされることが多いと語った。

 その上で、自身は植民地時代の世代の人間ではないと明言するとともに、「アフリカは若い大陸であり、皆さんの国の人口の4分の3は植民地主義を全く知らない」と述べ、アフリカの若い世代に「フランスとの新たな友好的パートナーシップの構築」を呼びかけた。

 マクロン氏は大統領選の選挙運動中に、アルジェリアの植民地統治は「人道に反する罪だった」と述べ、大きな議論を呼んだ。2017年のテレビインタビューでは、1962年まで8年間続いたアルジェリア独立戦争の最中にフランスが取った措置は「本当に野蛮であり、謝罪して向き合わねばならないわれわれの過去の一部となっている」と発言した。(c)AFP