【12月21日 AFP】ロシア首都モスクワ中心部にある連邦保安局(FSB)本部周辺で19日に起き、2人が死亡、5人が負傷した発砲事件で、当局は20日、容疑者の身元を公表した。一方、考えられる動機には言及しなかった。

 ロシアの重大犯罪を捜査する連邦捜査委員会(Investigative Committee)は銃撃戦の後に治安部隊に射殺された容疑者の身元について、モスクワ(Moscow)州に住むエフゲニー・マニュロフ(Yevgeny Manyurov)容疑者(39)とするメディアの報道内容を認めた。マニュロフ容疑者は首都から南に約40キロに位置する町ポドリスク(Podolsk)に住む警備員とされる。

 日刊紙コムソモリスカヤ・プラウダ(Komsomolskaya Pravda)とレン・テレビ(Ren TV)は捜査官の話として、マニュロフ容疑者が銃7丁を合法的に所有していたと報じた。

 連邦捜査委員会によると、FSB職員2人が死亡したほか、民間人1人を含む5人が負傷し、手当てを受けている。

 ロシアはこれまでのところ、事件とテロとの関連には言及しておらず、FSB職員に対する襲撃事件としてのみ捜査している。(c)AFP/Anna MALPAS