【12月20日 AFP】2020年米大統領選に向けた民主党の候補者討論会が19日開かれ、参加7候補は前日に弾劾訴追されたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を非難し、「打倒トランプ」の必要性を強調した。一方で政策論では候補者らの足並みはそろわず、互いを激しく批判する場面も見られた。

 世論調査で支持率トップの中道派、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)は、トランプ氏について「自分の想像をはるかに超えて」大統領の品位を「低下させている」と非難し、「大統領職の高潔さを回復する必要がある」と主張した。

 支持率2位のバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員(78)も、トランプ氏は「米近現代史上、最も腐敗した政権を率いている」と攻撃。また、同3位のエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員(70)は、トランプ氏が貧しい人々を無視し、「裕福な人々とコネのある人々のためにあらゆることをしている」と批判した。

 ただ、ホワイトハウス(White House)のモラル向上への訴えが一段落すると、貿易政策や医療保険改革、貧困対策などをめぐって候補者間の対立が鮮明となり、討論はさらに攻撃的な様相を帯びたものとなった。(c)AFP/Fred BROWN with Michael MATHES in Washington