【12月20日 AFP】欧州連合(EU)の最高裁に相当するEU司法裁判所(ECJ)は19日、米民泊仲介サイト「エアビーアンドビー(Airbnb)」は不動産業者ではなく「情報サービス」業者であり、不動産賃貸業者に対する規制の対象外であるとの判断を示した。フランスのホテル業界団体が無免許営業だとして同社を訴えていた。

 フランスの業界団体「宿泊・観光業協会(AHTOP)」は、エアビーアンドビーが不動産賃貸業者と同様の事業運営を行っており、仏国内法に基づいた規制を受けるべきだと主張。

 また、エアビーアンドビーは家主と借り主を結び付けるだけでなく、無認可の不動産業者のような営業をしているに等しいと指摘し、結果的に認可を受けて営業している業者との間に不公正な競争が生まれていると訴えていた。

 しかしECJは、フランス当局が電子商取引に関するEUの指針に基づいて欧州委員会(European Commission)に賃貸業の認可要件を一切通知していなかったと指摘。

 さらに、家主や借り主を探す方法は他にもいろいろあるため、エアビーアンドビーがホテル業界に不可欠な存在であるとは言えないとの見解も示した。(c)AFP