【12月20日 AFP】森林火災が猛威を振るっているオーストラリア南東部ニューサウスウェールズ(New South Wales)州で19日、消火活動中の消防車両が木に衝突する事故があり、消防士2人が死亡、3人が負傷した。州消防当局が20日、明らかにした。

 ニューサウスウェールズ州地方消防局(New South Wales Rural Fire Service)によると、事故はシドニーの南西約100キロにあるバクストン(Buxton)で19日夜に発生。消防車両は木に衝突して横転し、道路脇に転落した。

 スコット・モリソン(Scott Morrison)首相は、「比類ない精神で勇敢に地元地域を守ろうとした。最も勇気あるオーストラリア人として、永遠に記憶される存在となるだろう」と死亡した消防士を追悼するコメントを発表した。

 モリソン首相は、未曽有の森林火災の最中に米ハワイへバカンスに出掛けたことで批判の的となっている。首相は消防士の死亡が伝えられた直後、休暇を途中で切り上げると発表。「このタイミングで私が家族と休暇を取ったことで、恐ろしい森林火災の影響を受けている多くの国民の感情を害したなら、誠に遺憾に思う」と述べた。(c)AFP