【12月20日 AFP】香港警察は19日、民主派デモを支援するために寄付された7000万香港ドル(約9億8000万円)を凍結し、ダミー会社の社長とされる人物を含む17~50歳の男女4人をマネーロンダリング(資金洗浄)の容疑で逮捕したと明らかにした。

 警察は、2016年に設立された非営利のオンラインプラットフォーム「星火同盟(Spark Alliance)」に捜査の焦点を絞っているという。星火同盟は、民主派デモの際に逮捕された人々に法律支援などを提供するための資金を集めてきた二つのクラウドファンディング・プラットフォームの一つで、寄付を募り、親中派の香港政府を批判する人々を支援してきた。

 しかし警察は、プラットフォームの所有者らが寄付金の一部を流用した疑いがあると発表。「寄付金はダミー会社に移され、大半が個人向けの保険商品に投資されていた」と説明した。

 警察の担当者は、逮捕されたデモ参加者への弁護士費用の寄付を資金洗浄とみなすことができるのかとの記者からの質問に直接答えず、「資金洗浄とは、違法活動から得られた資金を、それと知りながら管理し続けることだ」と述べた。

 さらに、違法活動と認識しながらそうした活動に資金を提供すれば、教唆やほう助の罪に問われる可能性があると補足した。

 星火同盟はフェイスブック(Facebook)のページで、警察側の主張は「中傷」だと訴えた。(c)AFP