【12月20日 AFP】イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)は19日、オーストリア1部リーグのレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)から、日本代表FWの南野拓実(Takumi Minamino)を獲得したと発表した。

 今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の直接対決でリバプールに強い印象を与えた24歳の南野は、4年半の契約を結んだとみられており、移籍金は725万ポンド(約10億4000万円)だったと伝えられている。

 リバプールは公式サイトで「南野拓実選手の移籍について、レッドブル・ザルツブルクと合意に達した」と発表した。

 ザルツブルクが3-4で敗れた10月のリバプール戦で得点を挙げた南野は、夢がかなったとコメントした。

 南野はクラブの公式サイトに「リバプールの選手の一員になることを夢見ていたし、その瞬間が今訪れていることにすごくわくわくしています」と語った。

「プレミアリーグでプレーするのは自分にとって一つの目標でしたし、もちろん世界でトップクラスのリーグだと思っています」

「自分のキャリアが順調に行けばそこでプレーできるだろうとは思っていましたが、このチームでプレーできるとは思っていなかったので、すごくうれしいし、楽しみです」

 一方、リバプールを率いるユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、南野について勇敢な選手と評した。

「彼はとても俊敏で、とても勇敢な選手だ」「ボールがあってもなくても勇気あるプレーができる」

 21日に行われる19クラブW杯(2019 FIFA Club World Cup)の決勝に向け、現在トップチームの選手たちがカタールで調整を行っているリバプールは、南野の契約解除金を先週支払った。

 南野は来年1月1日からリバプールでプレー可能となり、同5日に予定されている同都市の宿敵エバートン(Everton)とのFAカップ(FA Cup 2019-20)3回戦でメンバー入りする可能性もある。

 2015年にJリーグ1部(J1)のセレッソ大阪(Cerezo Osaka)からオーストリアに渡った南野は、ザルツブルクでの5シーズンで199試合に出場し64得点をマーク。日本代表でも同年10月のデビュー以降、22試合でプレーし11ゴールを挙げている。(c)AFP