【1月6日 CNS】中国・四川省(Sichuan)アバ・チベット族チャン族自治州(Ngawa Tibetan and Qiang Autonomous Prefecture)の増頭(Zengtou)にある少数民族チャン族の古い村落は、桃坪(Yaoping)チャン族村の山を登ったところにあり、チャン族の建築文化芸術を最も完全な形で保存している。

 史書には、この地の祖先は紀元前110年ごろ、西北から移動してきたと記されている。戦禍から逃れ、険しい山中の高所を選び、とりでを築き、生き残ったとされる。歴史的に最も古い村落の「上寨(Shangzhai)」と「中寨(Zhongzhai)」には、かつては天を突く「碉楼(diaolou、遠くを見張るための塔)」群が見られたが、現在では古壁の残骸しか見られない。残り少ないチャン族民家の生きた化石といえる。(c)CNS/JCM/AFPBB News