【12月19日 AFP】ボリビアの検事総長は18日、亡命したエボ・モラレス(Evo Morales)前大統領(60)に逮捕状を出した。暫定政権はこれに先立ち、扇動とテロの疑いでモラレス前大統領を訴えていた。

 ラパスの検察当局は、モラレス前大統領を拘束し検事総長の事務所に連行することを警察に命じる令状に署名した。

 14年近くにわたって大統領を務めたモラレス氏は10月20日の大統領選で4選を果たしたものの、不正があったと広く非難された。これを受けて市民の暴動が発生し、モラレス氏は先月、辞意を表明。その後ボリビアを離れまずメキシコに亡命し先週、アルゼンチンに再亡命していた。

 10月の大統領選投票結果は、米州機構(OAS)の監査で明らかな不正の証拠が見つかったことを受け、無効となった。

 暫定大統領には、右派で上院副議長を務めていたヘアニネ・アニェス(Jeanine Anez)氏が就任し、来年初めにも新たな選挙を実施すると宣言した。ただ選挙日程は今のところ未定となっている。暫定政府により、モラレス氏はこれら選挙への立候補を禁じられている。(c)AFP