【12月19日 AFP】19-20スペイン1部リーグは18日、FCバルセロナ(FC Barcelona)とレアル・マドリード(Real Madrid)の今季最初の「エル・クラシコ(El Clasico)」が開催されたが、会場のカンプ・ノウ(Camp Nou)の外ではカタルーニャ(Catalonia)自治州の独立派と警察が衝突し、46人が軽傷を負った。

 バルセロナの本拠地カンプ・ノウ近くの道路では、火炎瓶や石を投げる抗議運動参加者に警察がゴム弾で応戦。現地救急はこの騒動で46人が軽傷を負い、うち8人は治療のため病院に搬送されたと発表。また地元警察によれば、9人が逮捕されたという。

 現場にいたAFPの記者によると、多くがカタルーニャ自治州の独立旗を掲げた抗議者は、警察車両が到着すると、道路の中央に設置したバリケードに火を放った。また、デモ参加者は警察車両を揺らしたり、道路標識を破壊してバリケードに使用したりしたが、その内側では隠れる場所を探す人の姿もあった。試合は0-0で終わり、ファンがスタジアムを後にし始めると、通りも落ち着きを取り戻した。

 カタルーニャ州では、2017年の住民投票に関与したとして独立派指導者9人に禁錮刑が言い渡されたのを皮切りに抗議活動が激化していたが、暴動が起きたのは今回のクラシコが当初予定されていた10月以来のこととなった。(c)AFP