【12月20日 CNS】2019年台北マラソン(Taipei Marathon)が15日、台北市(Taipei)で行われ、号砲とともに市庁舎前から2万8000人が一斉にスタートし、完走を目指した。

 今年は台湾以外の参加者は3000人を超え、うち中国大陸からは269人が参加。上海から訪れた約40人のグループはスタート前、今月初めに行われた上海マラソンのTシャツを着て、「上海マラソン&台北マラソン 手と手をつなごう」という横断幕を掲げた。

 中国・広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)から来た45歳の張帮(Zhang Bang)さんは、今年6月からマラソンの練習を開始。人生初のマラソンに挑戦するため台北に来た。「60歳までに世界的に有名なマラソンを全部走りたい」という目標を立てており、その第一歩を踏み出した。上海から来た61歳の銭大明(Qian Daming)さんは、毎年各地の大会に参加するのが一番の楽しみで、台北マラソンは2度目。

 上海ランニングチームの代表で、上海体育局副巡視員の楊培剛(Yang Peigang)氏によると、上海市と台北市の体育局は2016年の「ツインシティフォーラム」で覚書に署名して以来、毎年ランニングチームをつくり、相手が主催するマラソン大会に参加している。上海マラソンはワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)から「ゴールドラベル」ロードレースイベント(Gold Label Road Race Event)に認定されており、台北マラソンも今年、「ブロンズラベル」の認定を受けた。

 今回は元卓球選手で五輪金メダリストの王励勤(Wang Liqin)さんも上海ランニングチームとともに台湾を訪れ、ハーフマラソンに参加した。王さんは「上海と台湾の間でより多くの若者がスポーツ交流をすることで、トレーニングレベルを向上し、スポーツの人材を養成していきたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB New