【12月18日 AFP】交流サイト(SNS)最大手、米フェイスブック(Facebook)は、ユーザーが位置情報サービスで許可しない(オプトアウト)を選択したとしても、その現在地を特定できることが分かった。同社が米上院議員2人の情報開示請求に応える書簡の中で明らかにした。

 17日に公開され拡散した書簡の中で、フェイスブックはユーザーが正確な位置情報を共有しないことを選んだ場合でも、現在地を特定できる方法を解説した。ユーザーの現在地を特定する手掛かりは、特定の場所で撮った写真に付けられたタグや、友人と一緒に夕食を取るために訪れたレストランなどでのチェックイン機能の使用などだという。

 フェイスブックは、ユーザーの位置情報を把握することで、近隣店舗の広告表示からハッカー対策、デマ対策まで、さまざまな面でメリットがあると強く主張。例えば欧州在住のユーザーのアカウントへの南米からのログインなど、不審な動きを検出しアカウントを保護するのにも役立っているという。

 共和党のジョシュ・ホーリー(Josh Hawley)上院議員は、「オプトアウトは存在しない。自分の個人情報をどうすることもできない」「これがIT大手だ。だからこそ連邦議会は対策を講じる必要がある」とツイッター(Twitter)に投稿した。(c)AFP