【12月18日 AFP】2019-20アルペンスキーW杯は17日、フランス・クーシュベル(Courchevel)で女子大回転第3戦が行われ、フェデリカ・ブリニョネ(Federica Brignone、イタリア)が優勝を果たした。一方、女王ミカエラ・シフリン(Mikaela Shiffrin、米国)は17位と振るわず、1本目の滑走はその輝かしいキャリアにおいて「最も悲惨な」滑りだったと振り返った。

 ブリニョネは1本目で3位、2本目で5位のタイムをマークするなど盤石の滑りを見せ、合計2分12秒59で優勝。1本目でトップタイムを記録したミナ・フュルスト・ホルトマン(Mina Fuerst Holtmann、ノルウェー)が0秒04差で2位に入り、ウェンディー・ホルドナー(Wendy Holdener、スイス)は0秒44差で3位に続いた。

 今年のアルペンスキー世界選手権(FIS Alpine World Ski Championships 2019)の大回転で種目別優勝を果たし、シフリンが欠場したパラレル形式の回転第3戦を制したペトラ・ブルホバ(Petra Vlhova、スロバキア)は、ビクトリア・レベンスブルク(Viktoria Rebensburg、ドイツ)と並ぶ0秒48差で4位タイとなった。

 2018年平昌冬季五輪の大回転を制したシフリンは、1本目の滑走でライン取りに失敗し、トップと1秒33差の19位に沈んだ。厳しい状況で迎えた2本目では改善したものの、合計2分14秒24の17位でフィニッシュ。レース後には自身の滑りをキャリアの中で最も「悲惨」だったと振り返った。

 シフリンは「特に言い訳はない。ただただ自分のせい」「(良くなかった)理由は速く滑れなかったから」とコメントした。

「1本目は積極的にいけず、攻めの姿勢ではなかった。(良いときとは)ほど遠い内容だった」「けれどこれまでは、十分にリスクを冒せなかったときでさえ、逆転できる位置にいた。きょうの1本目はこれまでのキャリアの中で最も悲惨なものだった」

「『大丈夫。簡単に修正できるし、もっと積極的な滑りをするだけ』と思った。2本目では良くなっている感触があったけど、他の選手たちも、より良い滑りを見せていたように思う」

 まさかの結果に終わったシフリンだが、総合首位の座をキープ。シフリンはW杯での通算63勝目を挙げ、女子の通算勝利数で引退したリンゼイ・ボン(Lindsey Vonn)氏に次ぐ単独2位への浮上を目指している。(c)AFP/Robin GREMMEL