【12月18日 AFP】先週世界最年少の首相となったフィンランドのサンナ・マリン(Sanna Marin)氏について、エストニアのマルト・ヘルメ(Mart Helme)内相が「売り子」と中傷し、エストニア野党は17日、ヘルメ氏の辞任を要求した。

 ヘルメ氏は15日、先週、フィンランド新政権は自国を破壊しようとしていると指摘。この発言について、エストニアの野党・改革党のカヤ・カラス(Kaja Kallas)党首はエストニアの面目をつぶすものだと批判した。エストニアのケルスティ・カリユライド(Kersti Kaljulaid)大統領はフィンランドにすでに謝罪を表明している。

 エストニア議会では17日、ヘルメ氏に対する解任決議案の採決が行われたが、賛成は44票にとどまり同氏の解任には7票足りなかった。

 ベテラン政治家のヘルメ氏は、自身が設立した極右・保守人民党(EKRE)の党首を務める。同党は今年の総選挙で得票率18%近くを獲得し、連立政権に加わった。(c)AFP