【12月18日 Xinhua News】中国の上海税関はこのほど、探知犬を対象に毎年行われる能力審査を実施した。60匹の候補犬が競い合う中、ニックという名のイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルが注目を集めている。今年6月、指導員が車で候補犬の訓練基地に向かう途中、1匹の野良犬が車を追いかけてくるのに気づいた。指導員はその野良犬を基地に連れて帰り「ニック」と名付けた。ニックは数々の厳しい訓練を受け、今回の審査に通過し、来年初め、正式に税関の監督管理犬となり勤務を開始する予定。

 上海税関が審査に通過した野良犬を監督管理犬として起用するのは今回が初めてで、野良犬の生存問題における大胆な試みとも言える。同税関が所有する数十匹の探知犬は主に大型空港やクルーズ船が寄港するふ頭などの通関地に配属されている。上海税関では今年1~11月、持ち込み禁止品の摘発は1万7000ロットを超え、探知犬を所有している機関の総摘発件数の35%を占めた。(c)Xinhua News/AFPBB News