【12月25日 AFP】2019年の男子テニスはラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が世界1位でシーズンを締めくくるなど、これまでとほぼ同じ顔ぶれが活躍した。一方、女子は新たな選手が台頭し、ベテラン勢の存在が脅かされる様相を呈している。

 2019年シーズンの四大大会(グランドスラム)では、ナダルとノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が2勝ずつを分け合って男子トップの座を維持し、またしても若いライバルたちを追いやった。しかし、女子はビッグネームの存在感が薄れていく中で、アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)と19歳のビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)が新たにメジャータイトルを獲得した。

 AFPは2019年シーズンを振り返り、大きなポイントをまとめた。

■ナダルは2020年もトップを維持できるか?

 今年のナダルは5月のイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2019)まで一つもタイトルがなかったが、同大会の決勝でジョコビッチを倒した後は、全仏オープン(French Open 2019)と全米オープン(US Open Tennis Championships 2019)の優勝に加え、地元スペインで行われた国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)でも母国の栄冠に貢献するなど、残りのシーズンで敗れたのはわずか3試合という強さを発揮し、自身5度目の年間1位でシーズンを締めくくった。

 男子のテニス界は、合計すれば年齢が103歳に達するナダル、ジョコビッチ、そしてロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が依然として圧倒的な強さを誇っており、「ビッグ3」の時代が終わりに近づいていると予想するのは非常に難しい。

 しかし、全米オープン決勝ではダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)がナダルを追い詰め、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)ではステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が優勝するなど、才能あふれる若手の集団が着実に迫ってきている感も間違いなくある。

 英ロンドンで行われたシーズン最終戦でドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を倒して優勝したチチパスは、「グランドスラム王者になれる日は非常に近いと確信している」と自信をのぞかせている。

■女子は新世代が先頭に

 23歳のバーティは今季、全仏オープンと最終戦のWTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2019)で優勝するなど、2018年シーズンを世界15位で終えた1年後にトップまで上り詰めた。

 10代のアンドレスクの躍進はバーティ以上に劇的だ。全米オープンでは決勝でセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を破り、カナダ勢初のグランドスラムのシングルス優勝を経験。昨季の世界178位から同5位に急浮上した。

 フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)で快進撃を続けていた際には、「次世代の到来だ」と高らかに宣言し、「たくさんの新しい顔が出てきている。私たちはここから強くしかならない」と話していた。