【12月17日AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の支持率は、弾劾訴追が確実視される状況にもかかわらず好景気に助けられ、自己最高の43%を記録した。米キニピアック大学(Quinnipiac University)が今月11日から15日にかけて行った最新の世論調査で明らかになった。

 ただし自己最高の支持率とは言ってもこの数字は、現代のほぼ全ての歴代大統領の在任期間の同時期における支持率と比較すると非常に低い。今回の世論調査によると、回答者の52%がトランプ氏の職務遂行能力を評価していなかった。

 トランプ氏は就任直後からこれまで、こうした異常なほどの低評価から抜け出せずにきた。しかし最新の調査は、トランプ氏が弾劾訴追によって罷免される可能性があるにもかかわらず、同氏への支持が高まっていることを示している。

 ウクライナ疑惑をめぐるトランプ氏の職権乱用と議会妨害の罪を問う弾劾訴追案は、米下院本会議で18日にも採決が行われる見通し。

 今月先に行われた同じキニピアック大の世論調査では、トランプ氏支持が41%、不支持が55%だった。また弾劾公聴会が開始される前の10月に行った調査では、トランプ氏支持が38%、不支持が58%だった。

 今回の調査におけるトランプ氏への支持の主な理由は、経済が力強い成長期にあり、記録的な低失業率を示していることから景気を楽観する風潮と関係しているように見える。調査対象者の約4分の3に当たる73%が、「景気は良い」または「景気は非常に良い」と回答した。(c)AFP