【12月17日 AFP】モンテレイ(CF Monterrey、メキシコ)との19クラブW杯(2019 FIFA Club World Cup)準決勝に向けてカタール・ドーハで調整を行っているリバプール(Liverpool FC、イングランド)のユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督は、試合前日の17日はもう一方の準決勝を視察してから、フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2019-20)で若手主体のチームがアストン・ビラ(Aston Villa)に挑む姿をテレビで見守ると明かした。

 イングランド・プレミアリーグで首位を独走するリバプールは同日、リーグカップの準々決勝でビラと対戦予定。しかし、その翌日の夜にはイングランドから約7000キロ離れた中東のカタールでモンテレイとのクラブW杯準決勝が組まれており、チームは二つの大陸にまたがり2日間で2試合を行うという特殊な状況に立たされている。

 クラブW杯の初タイトルを手にして輝かしい一年を締めくくりたいと考えているリバプールは、クロップ監督や主力選手がカタールに渡り、U-23チームを率いているニール・クリッチリー(Neil Critchley)監督が、ビラ戦に臨む若手主体のチームを指揮することになった。

 リベルタドーレス杯(Copa Libertadores de America 2019)を制したフラメンゴ(Flamengo、ブラジル)とアジア王者アル・ヒラル(Al Hilal、サウジアラビア)の準決勝はカタール時間17日の午後8時30分にキックオフされ、ビラとのリーグカップは同10時45分から始まる。

 クロップ監督はクラブの公式サイトに「あすの夜、われわれはまずスタジアムで準決勝のもう一方の試合を見る。それは可能だと思っている。その後は少し早めに切り上げて、テレビの前でその一戦(ビラ戦)をチェックすることになるだろう」と語った。

「アストン・ビラが優位なのは明らかだが、誰がそれを気にする? これはサッカーだし、ボールはあらゆる方向に転がる。おもしろいじゃないか」

 リバプールは負傷中のDFデヤン・ロブレン(Dejan Lovren)こそカタールには渡れなかったが、2-0で勝利した14日のワトフォード(Watford FC)戦で途中交代となったジョルジニオ・ワイナルドゥム(Georginio Wijnaldum)がクラブW杯に向けたメンバーに入った。

 また、普段であればビラ戦に向けたチームに同行していたかもしれない18歳のSBネコ・ウィリアムス(Neco Williams)とMFカーティス・ジョーンズ(Curtis Jones)が、クラブW杯に向けたメンバーに招集された。(c)AFP/Andy SCOTT