米、中国外交官2人を追放 軍事基地への侵入、スパイ容疑で 報道
このニュースをシェア
【12月16日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は15日、米当局が今年9月に、バージニア州にある米軍基地に車で侵入しようとした中国大使館の関係者2人をひそかに追放していたと報じた。
同紙は事情を知る複数の関係者の発言として報じた。米国が中国外交官をスパイ容疑で追放したのは30年超ぶりだという。
報道によれば、追放された外交官の少なくとも1人は、外交官を装った情報部員だった。
2人は妻たちと共に、バージニア州ノーフォーク(Norfolk)近郊の特殊部隊などが拠点とする機密性の高い軍事基地の入り口の検問所に車で侵入。入場許可証を持っていないことに気付いた警備員が引き返すよう指示したが、彼らは基地へと進んだ。追跡する軍関係者をかわしたが、消防車に行く手を阻まれて停車を余儀なくされたという。
2人は受けた指示を理解できなかったとしているが、米国側はこの説明に納得していない。
侵入の理由は明らかになっていないが、米当局は彼らが基地のセキュリティー対策を調査しようとしていたとみている。(c)AFP