【12月15日 AFP】ボクシング・WBO世界ウエルター級タイトルマッチが14日、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で行われ、王者テレンス・クロフォード(Terence Crawford、米国)が挑戦者のエギディウス・カバラウスカス(Egidijus Kavaliauskas、リトアニア)から9回TKO勝ちを収め、タイトルを防衛した。

 クロフォードは序盤の3回にあわやダウンという場面を作られ、完全な格下とみられていた相手に予想外の苦戦を強いられたが、最終的には3度のダウンを奪って勝利し、戦績を36勝(27KO)無敗に伸ばした。一方、2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪に出場しているカバラウスカスは、21勝(17KO)1敗1分けとなっている。

 試合は序盤の3回、カバラウスカスが打ち下ろすような右をクロフォードのあごにヒットさせてダメージを与え、この試合最初のダウンを奪ったかにみえたが、レフェリーはクロフォードのスリップと判定した。

 しかしクロフォードは、これで相手に対する考えを改めてこのラウンドを生き延び、リズムをつかんだ5回からは本来の自分を取り戻した。7回には1回目のダウンを奪い、8回も攻めたがここは相手にしのがれた。

 それでも迎えた9回、クロフォードはゴングと同時に連打を浴びせて攻めを継続し、左右のコンビネーションで相手をロープ方向へよろめかせ、2回目のダウンを奪取。最後は44秒、再び左耳付近への右フックでカバラウスカスをキャンバスに沈め、レフェリーが試合終了を宣言した。(c)AFP