【12月15日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するニュージーランド代表のサープリート・シン(Sarpreet Singh)が14日、ヴェルダー・ブレーメン(Werder Bremen)戦の82分から途中出場し、同クラブでインド系として初めてプレーした選手となった。

 夏にオーストラリア・Aリーグのウェリントン・フェニックス(Wellington Phoenix)からバイエルンに加入した20歳のシンは、ハットトリックを達成してお役ご免となったフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)と交代し、バイエルンでのリーグ戦初出場を果たした。

 キングスレイ・コマン(Kingsley Coman)とコランタン・トリソ(Corentin Tolisso)の負傷に加え、ハビ・マルティネス(Javi Martinez)の出場停止で人員不足に陥ったことを受け、インド人の両親を持つシンはブレーメン戦でベンチ入りを果たした。

 すでに勝敗は決していたためインパクトを残すチャンスは限定的だったものの、シンには大きな期待が寄せられている。

 11歳の頃からバイエルンのスカウト網にかかっていたシンは、2018-19シーズンのAリーグでの活躍によりクラブ上層部から獲得のゴーサインが出た。

 メスト・エジル(Mesut Ozil)と似たタイプの攻撃的MFであるシンは、1989年から1997年にかけてブレーメンやカイザースラウテルン(Kaiserslautern)でプレーしたFWウィントン・ルーファー(Wynton Rufer)氏以来、ブンデスリーガーでプレーした2人目のニュージーランド出身選手となった。(c)AFP