【12月14日 AFP】メキシコの首都メキシコ市、日の光がさすある日の朝、丸々としたお腹の警察官たち数十人が、腕立て伏せやスクワットで汗を流している。

 世界ワーストクラスの肥満大国であるこの国の首都では、3か月前、肥満の警察官を対象にした減量プログラムが始まった。毎月1000ペソ(約5800円)が支給され、健康的な食事に関するカウンセリングなども受けられるこのプログラムには、1000人超が参加している。

 経済協力開発機構(OECD)によれば、メキシコは成人に占める肥満の人の割合が3分の1近くに上り、国を挙げて対策に当たっている。2014年には炭酸飲料や加糖飲料に課税する「ソーダ税」を導入。今年はジャンクフードの製造者に対し、商品パッケージに警告ラベルを加えるよう義務付ける法案が国会で可決された。

 映像は11日撮影。(c)AFP