【12月13日 AFP】アルジェリアの選挙管理委員会は13日、大統領選挙の開票の結果、アブデルマジド・テブン(Abdelmadjid Tebboune)元首相(74)が勝利したと発表した。現地のAFP記者によると、首都アルジェに大勢の市民が集まり、テブン氏の大統領選出に抗議しているという。

 選管の発表によると、テブン氏は得票率58.15%で他の4候補を抑えたという。決戦投票も行われない。

 今回の選挙は、アブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)前大統領に対する大規模デモが発生し、4月に辞任に追い込まれたことを受けて実施された。

 ただテブン氏を含む候補者らはいずれも、20年に及んだブーテフリカ政権での閣僚経験者ばかりで、テブン氏もかつてはブーテフリカ氏の支持者だった。選挙に先立ち、投票のボイコットが広く呼び掛けられていた。

 抗議デモの参加者らは今回の選挙を「不正操作」されたものだと非難。現政治体制の完全解体を目指す運動を強化するとしている。(c)AFP