【12月16日 CNS】中国・吉林省(Jilin)の警察官による国連平和維持警察隊が初めて結成され、11日に任務を遂行するため南スーダンへ出発した。

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 平和維持警察隊は12人で組織し、10人は中国として8番目となる南スーダン派遣隊となる。残る2人は来年初めにキプロスで任務に就く。

 隊員12人の平均年齢は36歳。吉林省の公安庁や長春(Changchun)、松原(Songyuan)、延辺(Yanbian)などの警察機関に所属し、政治安全、犯罪捜査、出入国などの部署や警察署に所属している。政府から特別手当を受けている鑑定の専門家や国際法学博士もいて、優れた外国語能力を持つエキスパートぞろいだ。

 吉林省では今年初めから、隊員の選抜が始まった。全省の4万人の警察官から15人を予備隊員として選抜。試験に全教科優れた成績で合格し、資格を取得した。7月に15人のうちから12人を隊員に選んだ。

 警察隊は南スーダンとキプロスで現地の法律と秩序を維持し、人道支援や地元警察の案件に関する調査、紛争の調停などに努める。

 中国は2000年以降、東ティモールやアフガニスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボなど9つの国連平和維持任務や国連本部に計2635人の隊員を派遣した。中国は国連安全保障理事会の構成国の中で、平和維持部隊に最も警察を派遣している。(c)CNS/JCM/AFPBB News