【12月13日 AFP】ボリビアからメキシコに亡命していたエボ・モラレス(Evo Morales)前大統領が12日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスに到着した。アルゼンチンに新たに誕生したアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernandez)大統領の左派政権が、モラレス氏の亡命を受け入れた。

 アルゼンチンのフェリペ・ソラ(Felipe Sola)外相は同国のTNテレビに、「モラレス氏が(ブエノスアイレスの)エセイサ空港(Ezeiza Airport)に到着した。同氏はアルゼンチンに亡命者として滞在した後、難民認定を受けることになる」と語った。

 モラレス氏はボリビア初の先住民大統領として約14年間政権を率い、10月に行われた大統領選で4選を果たしたが、米州機構(OAS)の選挙監視団が不正を指摘。抗議デモが拡大し、モラレス氏は軍の支持も失ってメキシコに亡命していた。

 だがソラ外相は、「モラレス氏はメキシコよりも、ここ(アルゼンチン)の方が安心できると感じている」と語った。

 モラレス氏と共にメキシコに逃れていたアルバロ・ガルシア(Alvaro Garcia)前副大統領、ディエゴ・パリ(Diego Pary)前外相、ガブリエラ・モンターニョ(Gabriela Montano)前保健相、ホセ・アルベルト・ゴンザレス(Jose Alberto Gonzales)前OASボリビア代表部大使も、同じ便でブエノスアイレスに到着した。(c)Liliana SAMUEL