【12月13日 AFP】フランス・リーグ1、ASモナコ(AS Monaco)の会長を務め、スイスの美術商から大金をだまし取られたとしてモナコで訴訟を起こしていたドミトリー・リボロフレフ(Dmitry Rybolovlev)氏が敗訴したと、12日に弁護団が明かした。

 リボロフレフ氏は、美術作品の購入に当たり、総額21億ドル(約2300億円)を超える不当に高い金額を支払わされたとしてスイスの美術商イブ・ブービエ(Yves Bouvier)氏を訴えていた。これまで両者の争いは5年にわたり、裁判は5か国で行われてきた。

 シンガポールや香港、米ニューヨークの裁判所でも有利な判決が出ていたブービエ氏は、今回の結果について「新たな勝利」と述べた。

 しかし、リボロフレフ氏の担当弁護士の一人は、ブービエ氏に対する捜査はいまだスイスで行われていると強調し、今回の判決についても控訴すると断言した。

 リボロフレフ氏は、ビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)やパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)、エドアール・マネ(Edouard Manet)、オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin)、アンリ・マティス(Henri Matisse)の作品や、レオナルド・ダビンチ(Leonardo de Vinci)作とされる絵画「サルバトール・ムンディ(救世主、Salvator Mundi)」など、美術館に匹敵するコレクションの構築でブービエ氏に手数料を払っていたが、不当に高い金額を要求されたと主張し、両者の関係は悪化していた。(c)AFP/Claudine RENAUD