【12月13日 AFP】12日に投開票が行われた英総選挙で最大野党・労働党の大敗が決定的となったことを受け、ジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首(70)は「今後の選挙で労働党を率いることはない」と述べた。

 コービン氏は公共サービスへの多額の投資など、急進左派的な社会改革を掲げて選挙戦に臨み、欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐっては国民投票の再実施を約束。だが一方では、党内に反ユダヤ主義があったとされる問題への対応や、テロ犯罪者に寛容な発言が批判されていた。

 その結果、コービン氏はロンドン北部の選挙区で10度目の当選を決めたが、出口調査によると、労働党の獲得議席は改選前から52減らした191議席で、1935年以来最低となった。

 一方、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は、自身が率いる与党・保守党が圧勝したことについて、EU離脱と国内統合の遂行に向けて政権は「新たに力強い負託」を得たとコメントした。

 また、EU離脱阻止を掲げていた自由民主党のジョー・スウィンソン(Jo Swinson)党首が立候補していたスコットランド西部イーストダンバートンシャー(East Dunbartonshire)の選挙区は、スコットランド民族党の候補が当選。次点となったスウィンソン氏は議席を失った。(c)AFP