【12月13日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)は12日、グループF第6節が各地で行われ、アーセナル(Arsenal)は敵地でスタンダール・リエージュ(Standard de Liege)に2点をリードされるもなんとか2-2に追いつき、同組首位で決勝トーナメントに進出した。

 アレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)とブカヨ・サカ(Bukayo Saka)が後半の3分間でそれぞれゴールを奪ったアーセナルは、勝ち点を11にまで伸ばして首位通過を決めたことで、決勝トーナメント1回戦では比較的楽な相手との対戦となる。

 同組の他の試合では、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)がビトリア・ギマラエス(Vitoria Guimaraes)を2-1でリードし首位通過に近づいていたため、アーセナルは神経をすり減らしながらのプレーを強いられた。

 しかしフランクフルトは、すでに敗退が決まっているギマラエスに最後の5分間で2ゴールを決められ、2-3で逆転負けを喫した。

 スタンダールとのホームゲームに4-0で勝利し、決勝トーナメント進出がほぼ確実な状況だったアーセナルのフレドリク・リュングベリ(Fredrik Ljungberg)暫定監督は、この日9人の先発メンバーを入れ替えた。

 アーセナルは後半開始早々、サムエル・バスティアン(Samuel Bastien)のシュートが他の選手に当たってコースが大きく変わると、不意を食らったGKエミリアーノ・マルティネス(Emiliano Martinez)はこれを防ぐことができず、スタンダールに先制された。

 これでアーセナルは公式戦で13試合連続失点となり、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)氏が率いていた2004年のクラブワースト記録に並んだ。

 さらに69分には再び相手のシュートコースが変わってネットを揺らされ、0-2となった。

 それでも0-5で負けたら敗退するアーセナルは78分、ラカゼットがサカのクロスからヘディングシュートを決めて落ち着きを取り戻すと、その3分後にはサカがペナルティーボックスの外から見事にゴールを奪い、かすかな望みにかけたスタンダールと引き分けに持ち込んだ。(c)AFP