【12月13日 AFP】北朝鮮外務省は12日、同国の短距離ミサイル発射をめぐる懸念を議題とする国連安全保障理事会(UN Security Council)会合を要請した米国を「愚か」だと批判した。

 北朝鮮はこれに先立ち、米側から年内に譲歩がなければ「クリスマスプレゼント」を贈るという不穏な予告を行っており、米政府は12日の安保理会合で、北朝鮮がこれを実行に移せば報いを受けることになると警告していた。

 北朝鮮外務省の報道官は国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じ発表した談話で「米国は今回の会議招集により自らの首を絞めるような愚かな行為を働き、われわれがどの道を選ぶか明白な決心を下すのに決定的な助けを与えた」と表明。「米国は折に触れ、対話うんぬんを並べ立てているが、たとえ対話を行うとしても、われわれに提示するものが米国にないことは、あまりにも自明である」とし、「われわれはこれ以上失うものがなく、米国が選択するいかなることにも相応の対応をする準備ができている」と主張した。

 米国のケリー・クラフト(Kelly Craft)国連大使は安保理会合で、北朝鮮の予告が「米国本土を核兵器で攻撃するために設計」された大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を示唆している可能性に懸念を表明。北朝鮮との合意を目指す意向を示す一方、「米国と安保理にあるのは目標であり、期限ではない」と述べ、年内の譲歩を求める北朝鮮の要求に応じない意向を示唆した。(c)AFP