【12月25日 AFP】2020年の米大統領選まで、3日であと1年となった。大統領選での投票が初めてとなる10代、あるいは20代になったばかりの若者たちの間で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の単刀直入な話し方や移民政策、これまでの在任期間中に達成した好景気が評価されている。(※この記事は、2019年11月4日に配信されました)

 激戦州といわれるオハイオ州の若者らもトランプ氏支持だ。18歳のクレイ・ダネク(Clay Danec)さんとオリビア・マイアーズ(Olivia Myers)さんは、しばらく前から誰に投票するか大体決めているという。

 キリスト教系の高校に通う2人は、米保守派団体「ターニング・ポイントUSA(Turning Point USA)」が州都コロンバス(Columbus)にあるオハイオ州立大学(Ohio State University)で開催した集会に参加していた。この集会で2人とも、自分たちの選択が間違っていないと確信を強めた。

 前回大統領選時のトランプ氏のスローガン、「アメリカを再び偉大に(Make America Great Again)」と書かれた帽子とパーカーを身に着けたマイアーズさんは、「保守的」な家庭で育ったと話す。だが、家庭環境がトランプ氏に投票するという選択の決め手になったわけではない。「左派、右派両方の意見を調べ、2020年(の大統領選)は保守派に投票すると自分で決めた」とAFPの取材に述べた。マイアーズさんは、トランプ氏の移民に対する強硬姿勢と、武器保有権を認める米国憲法修正第2条を精力的に擁護する姿勢を評価している。

 一方トランプ氏の再選キャンペーン用のTシャツを着ていたダネクさんは、トランプ氏の「価値観と道徳的信条」が重要だと話す。「私は懸命に働いてはしごを上った家族で育った」「トランプ氏はしっかり稼ぐ家族を支援し、懸命に働いて家族を養えることに税を課したり、罰したりしない。これは非常に重要なことだと思う」

 保守派団体ターニング・ポイントは、少なくとも書類上はトランプ氏の選挙活動と正式な関係はない。だが、同氏を支援し、全米1500か所以上の大学で活動を行っている。今秋は選挙結果を左右するフロリダ州やネバダ州などを回り、「文化戦争ツアー(Culture War Tour)」と称する集会を開催し、若者の間でのトランプ氏支持を広げようとしている。