【12月12日 AFP】イスラエルで11日、国会が解散し、来年3月に再び総選挙を行うことが決まった。総選挙は今年4月と9月に続く3度目となり、1年間で行われた回数としてはイスラエル史上最多となる。

 汚職関連の罪で起訴されている右派のベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、4月と9月に行われた総選挙で、政敵である中道野党のベニー・ガンツ(Benny Gantz)元軍参謀総長と接戦を繰り広げた。

 両者は挙国一致内閣の樹立に向けた連立交渉を続けていたが、失敗。3度目の総選挙の実施によって、国内の二極化が深まるとともに、1年以内に組閣に至らなかった政治家らへの不満がさらに高まるとみられる。

 イスラエル製造業者協会(The Manufacturers Association of Israel)によると、3度の総選挙実施でかかる費用は計120億シェケル(約3700億円)に上るとされ、新たな選挙実施は有権者の間で非常に不評となっている。(c)AFP/Joe Dyke and Stephen Weizman