【12月12日 AFP】(更新)米ニューヨーク郊外のニュージャージー州ジャージーシティー(Jersey City)で発生し、6人が死亡した銃撃戦をめぐり、地元市長が11日、犯人らがユダヤ教の戒律に従った「コーシャー」食品を扱う店を標的としていたと明らかにする一方、米当局は反ユダヤ主義に基づく事件との断定を差し控えている。

 10日に起きた事件では、ライフルで武装した2人組が食料品店に乱入し、買い物客2人、店員1人と警官1人を殺害。犯人らはその後、警官の銃撃を受け死亡した。

 ジャージーシティーのスティーブン・フロップ(Steven Fulop)市長は、犯行動機の解明はまだ困難だとしつつも、防犯カメラ映像の分析結果からは、犯人らがこの店に狙いを定めていたことが示されたと説明した。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が匿名の情報筋の話として伝えたところによると、銃撃犯のうち1人は犯行に先立ち、ユダヤ人と警察に対する反感を示す声明をオンライン上に公開していた。

 また、捜査当局は犯人らのワゴン車から手製爆弾1個と短いメモを発見したとも伝えられている。メモには犯行理由が明確に示されてはいないものの、米NBCニュース(NBC News)は宗教関連の内容だったと報じている。(c)AFP