【12月11日 AFP】英国の欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット、Brexit)の行方を左右する総選挙まで残り1日となった11日、各党の党首らは全国を縦横に奔走した。世論調査を見ると選挙結果はどの方向に転ぶか分からない。

 与党・保守党を率いるボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相と左派の最大野党・労働党のジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首は、主要選挙区を短時間で回り演説を行った。

 12日の総選挙は、2016年の劇的な英国民投票の結果、EUからの離脱が決定したものの、以来行き詰まっているブレグジット交渉を打開しようと議会が解散されたために行われる。

 少数与党を率いることに悪戦苦闘してきたジョンソン氏は、今回の総選挙で多数派となって政権を続投し、来年1月31日にEU離脱を実現することを目指している。

 これまでの世論調査では、中道右派の保守党が有利な状況を維持してきたが、英調査会社ユーガブ(YouGov)が公表した最新調査では、選挙は接戦となり、保守党が僅差で過半数を獲得する見通しとなっている。

 議席数650の下院で、保守党の予想議席数から残りの議席を引いた差は、11月27日に行われた前回調査の68から28に縮小している。保守党は339議席(2017年の総選挙から22議席増)、労働党は231議席の獲得が予想されている。(c)AFP/Robin MILLARD