【12月11日 AFP】(写真追加)米国とメキシコ、カナダは10日、2年超に及ぶ困難な交渉の末、新たな北米貿易協定「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の一部修正に合意した。

 しかしミッチ・マコネル(Mitch McConnell)米共和党院内総務によると、上院で行われるドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対する弾劾訴追の影響で、USMCAの議会承認は年明けに先送りとなる見通し。

 米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)代表は、労働者保護規定を特に強化したUSMCAに対する修正を「史上最高の貿易協定」と称した。

 今回の修正合意により、3か国すべてで批准のめどが立った。USMCAは、トランプ氏が米国にとって「最悪」の貿易協定と批判していた「北米自由貿易協定(NAFTA)」に代わるものとして2018年11月に署名された。

 修正合意では、環境規制の順守状況の監視を強化する条項が含まれる一方、バイオ医薬品の開発メーカーに少なくとも10年間の独占販売を認め、安価な後発薬(ジェネリック)の普及を妨げる条項が削除された。(c)AFP