【12月11日 AFP】(更新)ソマリアの首都モガディシオにある政治家や軍幹部らに人気のSYLホテルで10日に発生したイスラム過激派による襲撃で、警察は民間人3人と治安部隊員2人の計5人が死亡したと発表した。

 11日の警察発表によると、ホテルを襲撃した国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織アルシャバーブ(Shebab)の戦闘員5人も全員死亡したという。戦闘員のうち2人は一時、ホテルに立てこもった。

 11日朝の時点で、民間人と当局者を含む82人が救出されたと発表されていた。警察は声明の中で「われわれの勇敢な治安部隊員たちが、SYLホテルで起きたテロ攻撃を鎮圧し、政府関係者や当時宿泊していた民間人80人以上を救助した」と称賛した。

 ホテルへの襲撃は、大統領府に近い検問所の警備を行っていた治安部隊と過激派の戦闘員らの間で発生した銃撃戦と同時に始まった。AFPに対し複数の目撃者が、ホテル付近で自動小銃の銃声が聞こえたと語った。

 アルシャバーブは10日、オンライン上で犯行声明を発表し、作戦は「計画通り」実行されたと表明したが、詳細には触れていない。

 SYLホテルでは2016年8月、自動車爆弾による攻撃があり、15人が死亡。攻撃はホテルに広範な被害をもたらした。(c)AFP