【12月11日 Xinhua News】中国の研究者はこのほど、河南省(Henan)滎陽市(Xingyang)の汪溝(Wanggou)遺跡から出土した甕棺(かめかん)の中にあった頭蓋骨付着物などから、5000年以上前のカイコの絹の残留物を検出した。これにより、当時亡くなった子どもが絹でくるまれて埋葬されていたことが裏付けられた。

 同省鄭州市(Zhengzhou)で3日に開かれた5000年以上前の仰韶(ぎょうしょう)文化期の絹織物発見に関する記者発表会で、同市文物考古研究院の顧万発(Gu Wangfa)院長は、汪溝遺跡で見つかった炭化した絹が、以前青台遺跡の甕棺から出土したものと同じ種類だったと発表。この発見と鞏義(きょうぎ)市双槐樹(Shuanghuaishu)遺跡から出土したイノシシの牙に刻まれたカイコの彫刻により、中国で5000年以上前から養蚕が行われ、絹を作っていたことが確実に証明されたと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News