【12月11日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)深セン(Shenzhen)税関によると、同税関が深セン湾口岸(通関地)で5G(第5世代移動通信システム)スマートグラスの試験導入を率先して行った。税関職員がリスクの高い旅客をより効率的かつ正確に見分け、通過を阻止するのを後押ししており、導入半月余りで高価格電子製品の持ち込みに関する複数の違反案件を摘発している。

 税関職員が通関地の旅客検査通路でこのスマートグラスを着用すると、不審な旅客が通るたびにメガネが音声で通知してくれる。

 深セン税関科技処の担当者は、このスマートグラスは広い帯域幅と低遅延性という5Gの優位性を生かし、出入境旅客の通関状況のビッグデータ分析を通じ、リスクの高い旅客をより迅速に分析し、効率的に見分け、正確に取り締まることができると述べた。

 現場の税関担当者は、5Gスマートグラスを装着すると監督管理区域の死角までカバーされ、機動的な防御ラインが形成されると指摘。同税関ではスマートグラスの関連機能の改善を徐々に進めており、完了後には税関内の全区域に普及させるとしている。(c)Xinhua News/AFPBB News