【12月10日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾訴追手続きで、米メディアは9日夜、民主党が10日にも二つの弾劾条項(弾劾訴追状)について公表する見通しだと報じた。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は3人の情報筋の話として、弾劾訴追状には職権乱用と議会妨害の二つの条項が盛り込まれると報道。来週にも下院で採決が行われ、上院で弾劾裁判が開かれる見通しだと同紙は伝えている。

 また米CNNによると、司法妨害の条項についても議論が行われているという。

 弾劾訴追の手続きはトランプ大統領がウクライナに違法な政治的便宜を図るよう求めていたとする内部告発から始まったが、民主党は9日、下院の公聴会でトランプ氏を「明白な目下の脅威」と非難し、トランプ氏が職権乱用とウクライナ疑惑捜査の妨害を行った十分な証拠があると主張している。(c)AFP/Paul HANDLEY