【12月11日 AFP】ドイツのベルリン動物園(Zoo Berlin)で9日、雄の双子のパンダが報道陣に公開された。2頭は8月31日に生まれたが、中国の伝統に倣い、生後100日を待って名前が付けられた。

 アンドレアス・キニエリム(Andreas Knieriem)園長によると、名前は1頭が「夢想(メン・シャン、Meng Xiang、長く待ち望んだ夢の意)」、もう1頭が「夢円(メン・ユアン、Meng Yuan、夢がかなうの意)」で、体重はどちらも6キロ程度。

 2頭はガラス板に囲まれた「パンダベッド」に乗せられて登場。温められたマットレスの上で寄り添うように寝そべっていた。1頭は眠たげで、周囲の視線は気にならない様子だったが、もう1頭は比較的活発で、報道陣に背中を向けるたび、記者らから優しく呼び掛ける声や笑い声が上がった。

 一般公開は2頭が「しっかり歩けるように」なり、環境に慣れてからの予定で、来年初めを見込んでいる。

 ベルリン動物園は1500万ドル(約16億円)の15年契約で中国から親パンダを借り受けている。双子はベルリンで生まれたものの中国に所有権があり、乳離れから4年以内に中国に返さなければならない。(c)AFP