【12月10日 AFP】香港の警察は手製のくぎ入り爆弾2個を市内の学校の敷地内で発見して処理したと発表した。当局は反政府デモとの関連性を調べている。

 湾仔(Wanchai)にある香港華仁書院(Wah Yan College)で用務員が爆弾に気付き通報し、爆発物処理班が現地に駆け付けた。

 爆発物処理班の責任者が9日夜、記者団に語ったところによれば「爆弾は完全なかたちで、爆発できる状態になっており、使用する用意ができていた」という。

 爆弾2個には合わせて10キロの高性能爆薬が詰められており、携帯電話による遠隔操作で爆発する仕組みになっていた。製造者は破壊力を高める目的でくぎを入れたとみられる。

 警察は爆弾が見つかった学校が爆破計画の標的になっていたのではなく、爆弾は後で使用する目的で隠されていたとの見方を示した。

 香港ではこれまで6か月にわたって激しい抗議活動が続いている。しかしこの3週間はデモ隊と警察の衝突の頻度が減少し、8日の大規模デモも平和的に行われた。(c)AFP